Bloody×Lovers
「隼騎・・・?」
フワフワとした黒髪に、右の少し長い前髪だけ茶髪。
そして一番特徴的な、
琥珀色の右目と青紫色の左目。
───アンバーとヴァイオレットのオッドアイ。
右の茶髪は琥珀色の右目を上手く隠している。
「美音、久しぶり!!」
花が咲いたような笑顔で、私に笑う。
「隼騎っ、どうしたの!?村に戻ったんじゃ───」
「儀を終えたんだよ。もう独り立ちしたっつー事」
無邪気な隼騎の笑顔に───
あの日に帰った錯覚。
そして、隼騎の茶髪とアンバーに罪悪感。
「今日さ、隠れ家行かね?」
私が答えようとした瞬間、アミさんに腕を引っ張られる。
人気のない裏道について、アミさんが口を開いた。
【───何で狼(ウルフ)がココにいるのよ!!】
「・・・ココって───あぁ、そういうこと」
【天魔統一統制庁魔界狼局発行第32章人狼共存協防同盟第3条を知らないの!?】
「”狼族の実習は、人の生息地から最低でも2km離れた場所で行うこと”だろ?」
【理解してるなら、今すぐこの場所から立ち去りなさい!!】
アミさんが怖いほど怒っている。
「あいにくだけど、俺は天魔統一統制庁に渡されたりしねぇよ?」
【それは、あなたが決めることじゃないわ!!】
「よく言うよ、風雅に理屈をこねくり回した条約押し付けて無理矢理引っ張ってたくせに」
【風雅は───ッ】
「あんたらのただのコントロールミスで風雅がどんな思いをしたか分かってるのか?」
風が揺らぐ。
「隼騎、落ち着いて!!」
普段、人間界では出ないはずの耳。
それが、出ているということは───
アミさん以上に、隼騎が怒っている、という事だ。
フワフワとした黒髪に、右の少し長い前髪だけ茶髪。
そして一番特徴的な、
琥珀色の右目と青紫色の左目。
───アンバーとヴァイオレットのオッドアイ。
右の茶髪は琥珀色の右目を上手く隠している。
「美音、久しぶり!!」
花が咲いたような笑顔で、私に笑う。
「隼騎っ、どうしたの!?村に戻ったんじゃ───」
「儀を終えたんだよ。もう独り立ちしたっつー事」
無邪気な隼騎の笑顔に───
あの日に帰った錯覚。
そして、隼騎の茶髪とアンバーに罪悪感。
「今日さ、隠れ家行かね?」
私が答えようとした瞬間、アミさんに腕を引っ張られる。
人気のない裏道について、アミさんが口を開いた。
【───何で狼(ウルフ)がココにいるのよ!!】
「・・・ココって───あぁ、そういうこと」
【天魔統一統制庁魔界狼局発行第32章人狼共存協防同盟第3条を知らないの!?】
「”狼族の実習は、人の生息地から最低でも2km離れた場所で行うこと”だろ?」
【理解してるなら、今すぐこの場所から立ち去りなさい!!】
アミさんが怖いほど怒っている。
「あいにくだけど、俺は天魔統一統制庁に渡されたりしねぇよ?」
【それは、あなたが決めることじゃないわ!!】
「よく言うよ、風雅に理屈をこねくり回した条約押し付けて無理矢理引っ張ってたくせに」
【風雅は───ッ】
「あんたらのただのコントロールミスで風雅がどんな思いをしたか分かってるのか?」
風が揺らぐ。
「隼騎、落ち着いて!!」
普段、人間界では出ないはずの耳。
それが、出ているということは───
アミさん以上に、隼騎が怒っている、という事だ。