毒舌彼氏と恋愛中

高橋に言われた言葉を思いだしながら教室に向かっていた。


俺は芽衣にそんな思いをさせていたんだ。
言葉にしなきゃ伝わらない・・・か。


俺は毒舌だが実はとても口下手だ。

・・・いや、ちがうか。
好きな子の前でだけ口下手だ。

想いとはちがうことを言ってしまう。


でもそれに、少しすねながらも必死に対抗しようとする芽衣がかわいくて・・・
そんでもって当然ながら俺に勝てなくて泣きそうな顔をしている芽衣がかわいくて・・・


そんなことを思いながら何度も芽衣をいじめてしまう俺はやっぱりSなんだろうか





だとしてもそれで芽衣をそんなにも傷付けていたのなら意味がない。



素直・・・か、
なれるかどうかわからないけど、芽衣のためならなんだってやってやる。




俺はそう決心しながら、教室のドアを開けた---



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