見えない糸
Ⅰ
出会い
なぁ磨綺 お前はもう俺のことなんか忘れっちまってるかな…
俺は、この空をみるたびにお前を思いだしちゃうよ…
―――あの日も、虹が綺麗だったな。
「―――和弥君、お迎えきたよ?なにしてるの?」
「あっ!!先生。あのね、女の子とお話ししてたんだ!!先生にも紹介してあげる!!…あれ?いない…磨綺ちゃん?」
「磨綺ちゃん?―和弥君、お兄ちゃん 来たよ?行こ?」
「でも、磨綺ちゃんがいなくなっちゃった…」
「それじゃあ、また今度紹介してちょうだい?」
「―うん!!」
「お兄ちゃ~ん!!」
「和弥~、お帰り!!」
「今日、愛弥(あや)姉 なにつくってるかな?」
「う~ん…あっ!!そういえば、ハンバーグって朝言ってたような…」
「ホントに?!やった~!!!愛弥姉のハンバーグ好き!!」
「それじゃあ、急いで帰ろっか」
「うん!!そうだね♪」
―――なんて、まだ保育園に通ってた幼い俺は 高校になる兄と一緒に、そんなたわいも無い話しをしていた。
俺は、この空をみるたびにお前を思いだしちゃうよ…
―――あの日も、虹が綺麗だったな。
「―――和弥君、お迎えきたよ?なにしてるの?」
「あっ!!先生。あのね、女の子とお話ししてたんだ!!先生にも紹介してあげる!!…あれ?いない…磨綺ちゃん?」
「磨綺ちゃん?―和弥君、お兄ちゃん 来たよ?行こ?」
「でも、磨綺ちゃんがいなくなっちゃった…」
「それじゃあ、また今度紹介してちょうだい?」
「―うん!!」
「お兄ちゃ~ん!!」
「和弥~、お帰り!!」
「今日、愛弥(あや)姉 なにつくってるかな?」
「う~ん…あっ!!そういえば、ハンバーグって朝言ってたような…」
「ホントに?!やった~!!!愛弥姉のハンバーグ好き!!」
「それじゃあ、急いで帰ろっか」
「うん!!そうだね♪」
―――なんて、まだ保育園に通ってた幼い俺は 高校になる兄と一緒に、そんなたわいも無い話しをしていた。