嵐な恋~アラコイ~

その11


あれから
私はカットなって外に出てきたけど
このまま杏樹の家に行って
潤にこの場所言われちゃったら
どうしようともおもう・・・

「いってみなくちゃ!」

私はそう決意したのだった
そのとき・・・

「なにが?」
「え、だからぁ」
「!?」
「なにが?」
「翔!!」
「ん?」
「いや何にもない」
「そっか」

何よ、元はといえば
全部翔が悪いんじゃない!
なんで(なにが?)よ
すっとぼけるんじゃないわよ

「これからどこ?」
「どこだっていいじゃない」
「そっか」
「おまえんチいってもい?」
「勝手にすれば?」
「そっか」

もうなんなのよ!

「ていうかその荷物何?」
「泊まりなの」
「どこに?」
「どこでもいいじゃない」
「ふーん」
「・・・・」
「じゃ、ばいばいー」
「・・・・」

さてこれから杏樹の家にいこ

ピンポーン

「あ、紗雪はいって」
「うん」

「で、なんで家出なんかしたの?」
「うーとね」
「うん」

それから今朝あったことを
杏樹に話した
でも昨日の会話のことは
まだ話してない・・・

「それは紗雪が悪いんじゃない?」
「え?」
「だって、そうでしょ?」
「????」
「ちゃんと杏樹の家にいくって
いえばよかったじゃん?」
「・・・・・」
「ま、今日は寝よ!?」
「うん・・・」

全部、あたしが悪いの?
嘘をついている潤じゃなくて?
こんなに長くウソをついて?
なのに責められるのは
あたし??

それから杏樹が寝ている
間も考えた・・・
そしてやっと答えがでた
(自分で探せばいいんだ)
私はそう思った
次の日の朝早く
私は杏樹より早く起きて
机の上に紙をおいて
出て行った
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