嵐な恋~アラコイ~

その2


「はぁおわった~~」
「ほんとっ校長の話長かったね」
「あーかったりぃ~~」
「こら潤」
「あ?」
「ことば使い直せ!」
「わーたよ」
「あ、雅紀ぃーーおはよ」
「紗雪、はよ」
「また眠そうね」
「もう、睡魔が恐ろしい」
「ていうか俺らにあいさつなし?」
「いたの…?潤??」
「いたわ!!」
「ひでぇなぁ」
「いや…お前俺の中じゃ、影薄いぞ」
「なんで、おれは眼中にねぇんだよ」
「影、薄いから…」
「ひでぇな」
「あ雅紀あたしたちと同じクラスね!」
「お、いいことおしえてやろーか?」
「え……??」
「お前の横紗雪だぜ」
「………」

この超~~~~~さぼりな男
霧雅紀。もう天然!?
ていうか馬鹿?といわんばかりに
時差がずれているのだ。
でも顔はイイ!けど……
やっぱり天然?いや天然記念物
だわ~~~~

「ねぇ」
「ん?杏樹どした?」
「紗雪って部活何に入るの?」
「ん~~~~どうしよっかなぁー」
「潤ーー」
「あ??」
「潤は部活何に入るの??」
「あー俺?俺はとりあえずバスケ」
「そっか。なんか潤らしいね」
「そおか?」
「うん」
「あ、雅紀と智は何に入るの?」
「おれはまだきめてねぇわ」
「俺は帰宅部」
「え、智部活入んないの?」
「うん、弟の面倒みるから…」
「あ、そっか~~」
「ねぇ杏樹一緒に部活見学行かない?」
「うん!!」
「あ、雅紀も一緒にいこ!」
「え……なんで?」
「いいでしょ??」
「お願い!!」
「え~~なんで?二人で行って来いよ」
「だって……」
「あ、わりぃ」
「………………」
「あのぉ?同じクラスの桐田賢斗ですけど」
「小村さんいますか?」
「はい?」
「ちょっと来てほしいんですけど……」
「はい……?」
ナイス!!桐田くん!!
でも、この空気って……まぁいっか
抜けれるし!!!

「モテモテだねぇ紗雪」
「そうなのか?」
「潤君わからないの?」
「おう!!」
「中学の時けっこー告られてたけど」
「で……??」
「でも紗雪って彼氏作ったことないんだよね」
「そうなのか??」
「潤君わからないの?お姉さんなのに?」
「そうだ!!」


「あの付き合ってほしいんですけど………」
「え………と………あのぉ」
「はい?」
「ごめんなさい!!」
「え?」
「付き合えません」
「あ………そうですか」
「すいません」
「いえこちらこそ」

あたし男いやなんだよねぇ………



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