嵐な恋~アラコイ~

その7


そこには紗雪がいて
体のいろいろなところ
から血をだしていて
手には剃刀を持っていた。

「紗雪、それ、はなせ!」
「潤・・・・」
「落ちないんだって、潤君」
「?」
「何をしても落ちないんだって」
「それほんとか?杏樹?」
「うん」
「紗雪、剃刀離せ」
「いやっ!!」
「もってる手、怪我してるぞ」
「えっ」
「紗雪は器用じゃないの!!」
「・・・」
「あ、皆ごめんね」
「いいよ」

それからみんなに
さっきのことを
話していた。

「賢斗が!?」
「うん」
「そっかぁ」
「うん」
「もう大丈夫??」
「うん。大丈夫!!」
「そっか」

話しているうちに
なんだかほっとしてきた。
でも、今回のことは
忘れたくても忘れられないのだ
そう思っているうちに
みんなの会話はどんどんと
進んでいく
皆は何を思ってるの?
という疑問がわいてきた
なぜだろうか。
考え事をしていると…

「紗雪!!紗雪!!」
「ん?何?杏樹?」
「(ん?)じゃないわよ」
「えっ??」
「さっきの話聞いてた?」
「あ、ごめん」
「だから、今日皆でここに…」
「うん?」
「泊まることになったから!」
「え?みんな?」
「だからあたしと智君と雅紀君と!」
「えぇ!!」
「ね、いいでしょ?」
「わかったよー」
「潤、いい?」
「べつに」
「わかった」

勝手に話は進んでいき
皆がうちに泊まることになった
杏樹はあたしの部屋に寝て
雅紀は和室。
智は潤の部屋
ということになった

その日の夜は
どんちゃん騒ぎだった
そしてやっとみんなが寝て
あたしも寝ようとした




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