嵐な恋~アラコイ~
いつもどうり

その8


あたしは寝ようとした
けど、寝ようとしても
寝れなかった。
そして部屋からでて
ベランダにでた
「寒っ・・・」
ベランダはとっても寒かった
でもそこには星がいっぱいあって
あたしの心を照らしていてくれる
丸くて曇りのない月があった。
あたしの心は曇っていて
ボロボロで・・・・・・
でも月はいつでも綺麗に
ひかっていて・・・
「いいなぁー」
「なにが?」
「え、あ…」
「雅紀!!」
「ん?」
「寝ないの?」
「ちょっと目がさめて」
「そっか」
「で、何がいいなぁなの?」
「え、…月…」
「月?」
「うん」
「なんで?」
「だっていつも曇りがないじゃん」
「そっか」
「だからいいなって」
「ふーん」
「でもいつも曇ってないわけじゃ」
「ないんだよ?」
「え??」
「月は照らしてくれる人がいないと」
「光らないし、曇ってしまう…」
「・・・・」
「そう、太陽みたいなひとがいなきゃ」
「ダメなんだよ」
「そっか」

そう雅紀に言われて
あたしはきずいた。
あたしには照らしてくれる
人なんかいないということが

「俺寝るわ」
「うん」
「紗雪もさみぃから寝ろよ」
「うん、でももうちょっとここにいる」
「そっかじゃお休み」
「お休み」

雅紀が寝てからもずっと
そのことを考えていた
きずけば夜中の3時だった
さすがに寒かったので
部屋に戻った。

「おはよーー」
「おはよー紗雪早いね」
「朝ごはんあるよ」
「食べる!」
「あたし杏樹以外の人」
「おこしてくる」
「わかった」

「潤ー朝だよー」
「ん…おぅ…」
「げ!潤その顔何!?」
「智のいびきがうるさかったんだよ」
「そりゃさいなんだ」
「あぁ」
「ご飯できてるよ」
「おぅ」
「智ぃーー」
「ん?紗雪?」
「起きようね!?」
「うん」
「ご飯食べちゃって!」
「はーーい」

あとは雅紀か・・・
昨日付き合ってくれたんだよなー
お礼いっとこ!
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