私のいとこはネットアイドル
「はいっできたー!」
「うん。そっくりじゃん」
そう言いながら満足げに私の方を見ている亜紅襾とイクト。
どうやら私は二人の早技でsenaの格好にさせられたらしい。
「え、これ、私?」
「そぉだよぉー!千李奈かわいいー!」
「うん。senaにそっくり。私の腕にかかれば簡単ね♪」
そういい、珍しくイクトはご機嫌になっている。
(イクト、普段は無口だけどオシャレとか髪型とかのことになるとスゴいからなあ)
「じゃあ千李奈は撮影受けてくれるよな?」
「えっ?」
そういい後を振り向くと、そこには瀬那が立っていた。
「えっちょっ、瀬那!?」
「うん。なかなか悪くない。サッスガイクトチャン♪」
「どうも♪」
「ちょっとぉ!亜紅襾もいるよぉ!」
「はははっありがとな!亜紅襾チャン!」
そう言いながら三人は勝手に話を進めている。
「じゃあ、さっそくだけど千李奈借りてっていいかな?これから衣装合わせトカしたいんで♪」
「「どうぞ♪」」
瀬那のノリノリな質問にノリノリで返す二人。
「えっ、ちょっ、二人ともー!!」
「「おたっしゃでー」」
二人の陽気な言葉を聞きながら私は瀬那に連れていかれた。
~つづき~