私のいとこはネットアイドル

私は瀬那の部屋に連れ込まれた。

「ちょ、なにすんの？」

「脱いで」

「は！？」

びっくりした私をよそに、瀬那はクローゼットからかわいいピンク色のフリフリのワンピースと、純白のきれいなワンピースを取り出してきた。

「これ着て」

「え、ちょ、どこで？」

「どこって、ココでいいじゃん」

「はぁ！？アンタ馬鹿じゃない！？私女の子だよ！？」

「うん。そうだけど・・・あ、そっか、俺男だったわ」

「瀬那のバカ！早く出てってー！」

そういい、瀬那を部屋から追い出すと、私はため息を一息つくと、改めてワンピースを見つめた。

それにしても・・・・
すごくかわいいワンピースときれいなワンピースだと改めて思った。
ピンクのワンピースはフリフリのレースと生地が順番に並べられていて、胸元にさくらんぼの刺繍がされていて、いかにもアイドルというカンジだ。
一方の純白のワンピースは、とてもきれいな白で、デザインはいたってシンプルなのに、これだけでも存在感を出している。
まるでウェディングドレスのようだ。


こんな素敵なワンピース、相当高かっただろうなぁ・・・

そう思いながらも、私はピンクのワンピースを着た。

「千李奈ー！遅いぞーまだかー？」

「い・・・いいよ・・・」


ガチャッ______

瀬那がドアを開いた。


「おぉ、割と似合ってんじゃん」

「割とってなによ・・・」

「よし、んじゃ、いっちょ化粧してみっか！」



　　　　　　　～つづく～