私のいとこはネットアイドル


私は瀬那に小さな鏡が置いてある机の前に座らされると、瀬那にメイクをされた。

「瀬那ってメイクとかもできるんだね~」

「そりゃあ、ネットアイドルするからには頑張んなきゃだろ」

そういうと瀬那はちょっと得意げになってメイクをしていく。
瀬那の手さばきはとても早くてびっくりした。
まるで、プロの人みたくて、私は瀬那から目が離せなくなった。

「瀬那ー、ところでさー、あのワンピースすごくかわいかったけど、相当高かったんじゃない?」

私はずっと思っていたことを瀬那に聞いてみた。

「あぁ、あれか?かわいいだろー、俺が作った」

「・・・・え!?ウソぉ!マジで!?」

「ああ、うまいモンだろー?」

驚いた。まさか洋服まで作ってしまうなんて・・・

瀬那はもともと指先が器用だが、男の子が自分で考えて作ってしまうなんて・・・

女の私ができないことをいとも簡単に・・・私はちょっと悔しくなった。

瀬那はうれしそうにしている。

「____ぃよっし!化粧完了!!」

「ぅわあ、すごーい!!」

「んで、このスプレーかけて、髪形セットしたら___はい、いっちょあがりぃ☆」

・・・・・すごい!
予想以上にすごい!

私はネットアイドルのsenaそっくりになってしまったのだ!

「んじゃ、当日よろしく頼むな!」

「あ、そういえば、当日っていつなの?」

私は重要なことを聞き忘れていたことに気づき、聞いた。

「ん?明日」

   


        ~つづく~


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