恋するショコラ《完》


そんなある日のことだった。


いつも通り帰宅した真人はほのかと一緒に夕飯を作っているところだった。珍しく玄関のチャイムが鳴ったので真人が玄関に出た。


真人のアパートにはインターフォンがついていないので真人は玄関スコープを覗いた。そこには真人の知らない中年の男が立っていた。


真人は誰だろうと思い、玄関を開けた。


「どちらさまですか?」


真人が尋ねると、男はおどおどしながらも真人の顔を見た。


「あの、娘が行方不明で。先日この家に入っていくのを見かけたものですから。」


その男はほのかの父親と名乗ったのだ。


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