好きです、極道くん!
-----次の日-----




「はぁ・・・先輩・・・。
手紙、読んでくれたかなぁ・・・」



ただいま4限終わりの昼休み。
私はもちろん、屋上で今か今かと先輩を待っています。



・・いや、来てほしいけど来てほしくないかも。



だって先輩がもしここに来たら・・・!?
いや来てくれなかったらそれはそれで悲しいんだけど・・



「はぁ・・・先輩・・・」



ぎゅうっと胸の前で手を握り締める。
心臓がドキドキしてる。



きっと先輩が来たら、もっともっとドキドキしちゃうんだろうな。




もしかしたら心臓破裂しちゃうかも。
・・ほんと、どんだけ先輩好きなのって感じなんだけど。




・・だから、だからこそ
先輩に気持ちを伝えたい。




今まで平凡だった自分を変えるために・・・
先輩に気持ちを伝えて、少しでも変われたらって。




ガチャ・・・・。





「!」




ドアが開く。
心臓が小さく鳴る。




・・来るっ・・・。
逃げたい・・・超逃げたい・・!


でも、でもっ・・・ここで逃げたらまた前と同じだもん!





頑張って言うんだ、私っ・・・!!









< 3 / 11 >

この作品をシェア

pagetop