信じられないんだよ。
あいつが傍にいないのが。
横向けば必ず、俺に笑顔を見せる紫苑がいるって、思いこんでるし。
紫苑依存症的なね。
ずっとなんだ。

イラついた俺は部屋に戻った。
机を見ると、見慣れないものが置いてあった。
手紙?それに花が置いてある。
兄貴か?それとも、義姉さんか?
でも上に上がってないよなぁ。
頭を悩ませながら、その手紙を開いた。
俺はビックリした。
手紙の字が、紫苑の字だったから。
まさかなと思いつつ、読み進めた。
宛名、紫苑。
理解するのに時間がかかった。
マジかよって。
天国からの手紙じゃん。
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