「お前がいなくなるなんて、俺が許さない!」

「理由がない…生きる意味が…ないんだ」

「俺の存在理由はお前だ!お前の面倒を最後まで見るんだ!」

「私が存在理由…?バカだ、お前…」

「紫苑の理由、俺じゃダメなの?俺の為に生きてるの。」



説得を続けて15分。
紫苑はやっと聞き入れた。



「お前の為に生きてみる。でも勘違いするな、ほとんどは自分な意思だ。自分の意思で生きるんだ。お前の為じゃない、自分のためだ」

「紫苑、紫苑は俺が絶対守るからな」

「下手な嘘だな」

「信じてよ?」
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