光
「成瀬君はちょっと頭いかれてるからね。だから、紫苑が見えるとか紫苑と話したとか言うんだよ」
「夢で話したっつーのならわかりますけど。以心伝心してるからって、ちょっとおかしいですよ」
「いや、多分ちょっと所の騒ぎじゃないかも」
「それ一票!」
くだらない話しても、姉さんは何も言わないよねぇ。
何時もなら、バカじゃないの?とか言うだろうけど。
今日は俺と錫也先輩の笑い声だけ。
ちょっとつまんない。
「…成瀬君の言うことが事実なら、紫苑は彼氏と上手くやってんじゃない」
「彼氏…」
律先輩以外に彼氏に匹敵する人いんだ…。