「なー兄貴ーっ」

「うぜーよ!!俺は眠いんだ!」


起き上がって律に怒鳴る。
律は不機嫌な顔をして言う。


「女友達が来てんだよ!面倒だから早く帰らしてよ」

「あ?寝てて起きねぇって言ってこい」

「んな、ムチャなぁ」


渋々部屋を出て行った。
悪いが、今女と群れたら…確実に俺が負ける。
そんなんだから、俺は避けたいんだ。
ふぁーぁ。
まだ9時じゃねぇか。
…おやすみ。
布団の中に潜る。
起こさないでくれ、そう呟いて。


「チッ…兄貴引っ掛からないとは。しぶとい…!!」


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