「ね、なんで雅…脱落しないの…」

「甘くみてたのかもな。いつもみたいに1週間でよかったじゃん」

「雅だから、さ…」


まぁ…言いたいことわかるよ。
兄貴ってすぐ諦めるから。
だから甘くみてたんだよな。
ぶっちゃけ俺も!
だけど、何気に耐えてる。
俺の引っ掛けにも引っかかんないし。
大学からは真っ直ぐ帰ってくるし。
家に女の人連れてこないし。
金に目がくらんでるのか…。


「あーゲームやりたい!」

「やればいいじゃん」

「そうだな!っておい!!」


ふっ、と笑い、人をバカにする紫苑。
自分だって本読もうとしたじゃねーか!
たち悪いぞ!
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