「ん、やべ、何時…」


どうやらいつの間にか寝てたみたいだ。
暗くなってるから、もう夜なんだろう。


「律、随分寝てたじゃん」


紫苑…?
寝ぼけてるせいか、頭が回らない。
ゴソッと音がした。
ちゃんと目を開けると、紫苑が隣で寝てた。


「…ソファーで寝てたんじゃ…」

「律が寒そうだったから、一緒に寝た」


あ、そうか。
だから、俺、毛布被ってんだ。
まだ俺は眠いのか、また目を瞑った。


「律、また寝んの?」

「紫苑も寝よ…。本、読まなくて済むし…」

「もうちょっと、我慢する。あと少しで終わるから」


紫苑にくっついて話した。
もうすぐで終わるから。
あとちょっとの辛抱だ。
だけど今は眠い。

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