「俺も寝たいなぁ」

「へ?どうしたの雅君?」


あんなん見せられたら、俺も我慢の限界。
女と寝たいわ。
つか、この人、俺と同い年なんだなぁ。
しかもタイプだし。


「一緒に寝ない…?」


女は俺を笑った。
子供!って言って。


「あたし、彼氏いるから。残念!お疲れ様でした〜♪」


…ナンパ…失敗…したのかこれ?
呆然と立ってると、声をかけられる。


「兄貴何やってんの」

「あ、お前を迎えにきたんだよ」


今のはバレてないはず。
見てないはず。
大丈夫。
絶対大丈夫。
そう思って、律を連れて帰った。
連れて帰ってる途中、俺は律の顔を見れなかった。


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