1分間、頬をつねられた俺。
痛すぎて、何も言えません…。


「…私、もんじゃ食べたことない。お好み焼きはあるけど」


思い出したかのように、俺に向かって言う。
俺は頬を押さえながら、頷く動作をする。

「んじゃ、勝ったらもんじゃにしよ〜ぜぇ…」

「うん」


どうせ勝ちは決まってるし。
元から、雅が勝つと思ってなかったし。
俺達は、お互い見張りながら過ごしてきたし。
そのおかげか、紫苑も本読んでねぇし。
俺もゲームに手を出してないし。
勝ったも同然だろ!
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