逃げるが勝ち。
俺はそう思って、居間を抜け出した。
掴んでくる律を振り投げて。
兄貴!!って言うが、俺は知るもんか!


「…兄貴…」


がっかりした感じで俺を呼んだ律。
なんかマズそう、そう直感した俺は振り向いた。
律はニヤリと笑い、姫と一緒に俺に向かって…。






―バンッ、パンッ







「「誕生日おめでと!!」」

「は?」

「6月8日は兄貴の誕生日だろ!」


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