「宮古紫苑と成瀬律か…」

「俺らがなんだよ」

「君達に会うのを楽しみにしてたんだ」

「それがなんだよ」

「とくにその子はね。元気だった紫苑?昔とは随分変わってビックリしたよ」



何言ってんだコイツと警戒した。
言ってることおかしんじゃね?
睨み付けてると、紫苑が俺の制服を引っ張った。
また怯えてる。



「紫苑大丈夫だから」

「君が紫苑を変えたの?」

「何言ってんだお前」

「紫苑はこんなに感情を出さない奴だ」

「お前、紫苑の何なんだ?紫苑の何を知ってる!」

「ふ〜ん…紫苑は昔のままがお似合いだ。痣とかいっぱいあったときが」



俺はまさかと思った。
コイツは、紫苑の過去を知ってる。
なんでだ?
コイツは何者なんだ。
頭がフル回転する。
次に天海が言った言葉に、俺の頭は真っ白になった。
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