血縁の弟




律side



なんだかんだと騒がしかった二年生は、最終的に天海がグループに入り終了した。

そして、無事進級した俺達。
…クラスメートの組み合わせって、どうしてかわらないんだろうなぁ…。
また一年、天海と過ごすはめになった。
落ち着いた雰囲気漂う俺達のグループは、モテモテ美形グループと名ずけられた。

三年になってから、紫苑、俺、天海全員が、一日に10通程のラブレター、一日に3回くらいの告白が当たり前になってしまった。

天海や俺は適当に相槌打ってなんとかしてるが、紫苑が問題過ぎるんだよ。
告白されても、返事返さないというね…。



いつものように三人で話してると、天海が変なことを言い出した。



「二年に紫苑の弟いるんだよねぇ」

「弟?嘘だろ?」

「私に…弟…?」

「おー血縁関係だよ」

「「本気で…?」」



俺と紫苑は顔を見合わせた。
紫苑に弟がいるとか…意味わかんねぇんだけど…?
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