光
助言者
紫苑side
施設のソファーでぼーっとしていた。
過去が重い。
やっと解決したと思ったら、また新しい過去が出て来る。
今回のは結構重荷を感じた。
どうして、私の過去ってこんなに複雑なの?
訳わかんない。
「死にそうな顔してるぞ姫」
声をかけられた方を向くと、律の兄・雅(みやび)が笑っていた。
「…姫じゃない、バカ雅」
「姫は姫だ。それより、何か思い悩んでそうだな」
「…少しだけ」
「嘘ついたな?お前の少しは、多いんだ」
「…そうだけど」
なんでだろう。
律と話してると落ち着くのに、雅だと、落ち着く上に、やけに癒される…。
思ってること、全部吐き出したいかんじがする。