「…ん…おん…紫苑!」

「…ん〜…?」

「終点着くぞ」

「あ…寝てたんだ…」



あ〜…眠い…。
はぁ…夢も見てたみたいだし。


…―

目的地に着いたのは、10時半。
長い電車の旅だった……。
これから行く場所は、雅に連れて来てもらった場所。
私のお気に入りなんだ。
そこに二人で行きたかった。
駅に降りて、15分歩くと着く場所。
人もあまり来ない為、二人きりにとっては最高の場所。
いわば、恋人同士の隠れスポット。



「着いたよ」

「え…あ…すげぇ…」



あたり一面の花畑。
緑豊かなここは、沢山の木々と草木、花、泉がある。
自然に満ちた異世界。
自然豊かで、ずっと同じ環境が保たれてる。
この世界で、私は律といたかった。
< 80 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop