【短編】年下彼氏
年下彼氏になるまで
1
「いってきまーす」
あたしは、いつもの8時に家を出て
学校に向かう。
あたしが家を出るのと同時に
目の前の家の扉が開く。
「亮佑、おはよ」
「…はよ」
亮佑は、2つ年下の幼なじみ。
家が目の前だから
小さい頃は、よく遊んでた。
「亮佑も今から学校行くの?」
「そう」
亮佑は、いつから
そんな素っ気なくなったんだろ?
小さい頃は、もっと愛想よかったのに。
あたしたちは、
たまに家を出る時間が重なると
途中まで一緒に行くのが習慣となっていた。
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