暗闇のアリス first story[完結]
「あ、あの」
「やばいよ、サク。おれ幻聴が!」
「はあ?葉瑞頭打った?」
「あ、あの!」
「やべー!俺も聞こえる!」
「だろ!!!」
「あの!」
「何?」
私達に喋りかけようとしていたのは小学生、それも低学年と思われる少女
「ママとはぐれちゃって、」
とりあえず混雑しているため、見失わないように抱き抱えた
「なぁ、紫雨、どうする?」
「とりあえずテント行くぞ、貸せ」
紫雨は私の手元から少女を取り上げ歩きだした