暗闇のアリス first story[完結]
「ここまで来て、綺麗事ね」
「綺麗事だという事はわかっている
なぜ、我々が守り屋になったのか
本当に正義感が強いものも、中にはいるかもしれない
だか、そんなやつはごく稀だ
大概のやつらは、皆口を揃えてこう言うんだ
『 殺し屋を殺すことは正当なことだ』と、
同じ人間なはずなんだがな。
他の殺し屋団体はどうかはしらないが、nightmareは無意味に人を殺すことはしない男だ」
「なぜ?そんなことが言えるの?」
「はは、彼とは昔からの知り合いでね。彼が殺し屋をしている理由も知っている」
「だからなに?私には関係ないわ」
ふと、スクリーンごしの奴がゆらりと揺れた気がした
「まあ、昔のよしみだ。だから今回は手を組むことになった。そして、我々はサングイノーゾを止める」
「それがnightmareの望みなら、」
私には、否定することなんて出来ない
「君には今日はここにいてもらう」
「は?なぜ?帰らしてもらうわ」