暗闇のアリス first story[完結]
私を呼びに来た男は昨日の男と同一人物だった
「ねえ、あなた名前は」
「申し遅れました。赤城アカギと申します」
「赤城、貴方も守り屋なの?」
「いえ、僕はただの使用人兼ボディーガードですよ」
「ふふッそうなの。そうは見えなかったわ」
「まあ、主を狙うものは多数いますからね。それなりに手を染めてきました」
「たいへんね」
「いえいえ。あなたほどでは」
「…………。」
そうね。私は誰よりも汚れている。
「昨日と同じように椅子に腰掛けてお待ちください」
始まりの扉が開かれた____