絶対、逃がさない!②(短編)
3
・・・とはいえ、四六時中、陽菜のそばにいるわけにはいかない。
朝はともかく、放課後は厳しい。
陸上部を発足しようと動かなきゃいけないし、陽菜のほうは、生徒会活動で忙しそうだ。
外部入学の生徒との交流を深めるためとかいろいろと、行事を計画中らしい。
唯一の男子生徒会役員の長岡とは、放課後、生徒会室でいろいろと資料に目を通しながら、話をしているのを、グランドから、ガラス窓越しによく見かけた。
いつも、カーテンを開け放してあるから、両目とも1.5のおれにはばっちり生徒会室の中が見えるのだ。
おれも生徒会に入ればいいんだろうが、生徒会に入るのは現生徒会の三役の推薦がいるようで・・・おれには声がかかりそうにない。
長岡が陽菜に対して、特別な行動を起こす様子も今のところない。
でも油断していると、いつ、足元をすくわれるかわからない。
はやく、おれもきちんと陽菜に気持ちを伝えないといけない。
けど・・・なかなか、いいづらい。
正直、嫌われていた自信はあったが、好かれるようになった自信はまだ、ない。
告白して、速攻、ごめんなさいとかいわれたらーーーおれは、本気で立ち直れない。
それに・・・それに、おれ、告白とかしたことないんだよ。
告白されたことはあるけど。
なんていえばいいんだ。
くそ・・・あらためて、気持ちを伝えるとなると・・・なんだか、どうしていいかわからない。
ああいうのって、タイミングとか勢いっていうものが必要なんじゃないのか?
朝はともかく、放課後は厳しい。
陸上部を発足しようと動かなきゃいけないし、陽菜のほうは、生徒会活動で忙しそうだ。
外部入学の生徒との交流を深めるためとかいろいろと、行事を計画中らしい。
唯一の男子生徒会役員の長岡とは、放課後、生徒会室でいろいろと資料に目を通しながら、話をしているのを、グランドから、ガラス窓越しによく見かけた。
いつも、カーテンを開け放してあるから、両目とも1.5のおれにはばっちり生徒会室の中が見えるのだ。
おれも生徒会に入ればいいんだろうが、生徒会に入るのは現生徒会の三役の推薦がいるようで・・・おれには声がかかりそうにない。
長岡が陽菜に対して、特別な行動を起こす様子も今のところない。
でも油断していると、いつ、足元をすくわれるかわからない。
はやく、おれもきちんと陽菜に気持ちを伝えないといけない。
けど・・・なかなか、いいづらい。
正直、嫌われていた自信はあったが、好かれるようになった自信はまだ、ない。
告白して、速攻、ごめんなさいとかいわれたらーーーおれは、本気で立ち直れない。
それに・・・それに、おれ、告白とかしたことないんだよ。
告白されたことはあるけど。
なんていえばいいんだ。
くそ・・・あらためて、気持ちを伝えるとなると・・・なんだか、どうしていいかわからない。
ああいうのって、タイミングとか勢いっていうものが必要なんじゃないのか?