絶対、逃がさない!②(短編)
 
 情けないけど、ふられたくないから、なかなかどうして、のどの奥に引っかかったように言葉が出てこないんだ。

 あの時・・・夕方の公園で、伝えられるかと思ったら、狙いすましたかのように、なんでか、長岡が現れて・・・気持ちを伝えられなかった。



 ・・・くそ、一度逃したタイミングっていうのは、もう一度、つかむのは難しい。



 あたって砕けろ・・・って、砕けたくはないよな、絶対。

 

「はぁ・・・どうするかな」



 とりあえず、今日の放課後は陽菜と帰るかな?

 陸上部の顧問は頼んだら、男子も一緒に引き受けてくれるっていったし・・・女子陸上部の部長もいい感じの人で、男子陸上部が軌道に乗るまで協力してくれるっていったし・・・なんだか、すべてうまくいくような気がする。



 この勢いで、気持ちを伝えたらーーーなんだか、うまくいくような気がした。


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