絶対、逃がさない!②(短編)
「珍しいな、海老原。おまえ、中学のときの遠足とかも、コンビニの弁当だっただろ?
 
 それって、手作り?」

「まぁね」



 ・・・やっぱり、海老原の顔が赤い。

 なんだか、可愛いんですけど・・・。おれが、女だったら、母性本能刺激されまくりでほれちゃいそう。



 海老原はゆっくりと、丁寧に包みをあけた。

 中は二段の重箱だ。

 ぱかっと、ふたを取る。



「おお、すげぇ!」



 おれはのぞきこんで、思わず、感嘆の声をあげてしまった。 



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