〜幼なじみは私だけの王子様〜

「お前ら静かにするんだ。大宮自己紹介してくれ。」

「はい。大宮 翔 です」

…私は驚きのあまり開いた口が閉じなくなってしまった。

「大宮は、小学3年から中学3年までアメリカに行ってたらしい。でもその前はこの高校の近くに住んでいたらしいから知っている奴もいるんじゃないか?」

やっぱり、翔なんだ。

私の初恋の人で私だけの王子様。

そう言っても昔の話しだけどね。

「じゃあ大宮、お前の席は姫宮の隣な。姫宮、大宮にいろいろ教えてやりなさい。」

「は…い。」

なんでよりによって私の隣なの?

でも幼なじみって言っても9年くらい前の話しだもん。

さすがに忘れてるよ。…ね?

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