激甘Milk*Tea
「…そんなこと言われたら──…」
私の髪を右手で耳にかけ、
「──…何がなんでも帰ってやんねぇ」
って私の耳元で囁く。
ゾクッとなり、耳まで熱くなる。
1歩下がって左耳を押さえて、ゆうちゃんを見上げる。
そこにはさっきまでの真っ赤な顔はなく、
いつものような余裕のある笑みで私を見下ろしていた。
私は大きい方で165cmもある。
でもゆうちゃんは182cmだから
当たり前に、見上げる形となる。
ゆうちゃんを見つめ、ふと思う。
「……じゃあ泊まっていく?」
「ん?当たり前に」
ニヤっと笑うゆうちゃん。
……だよね。
帰ってほしくないみたいなこと言ったの私だし(笑)
「じゃあこれ洗ったらお風呂入れるから先入って」
ゆうちゃんが頷くのを確認して食器を洗い始めた。