激甘Milk*Tea
……嘘、だよ
だって、隆哉は友達…だもん
「…ははっ、嘘だって顔してんな」
乾いた笑いが静かなリビングに響く。
隆哉のそんな切なく歪む顔なんか見たくない
「だって…「けど、俺本気だから」」
それぐらい、隆哉の目を見ればわかる
いつもとは違う、真剣で優しいその瞳に私は見覚えがあった。
恭ちゃんが苺を見る瞳と同じ光りを宿している隆哉に
戸惑いをかんじつつも、隆哉が私を
この瞳で見てくることは初めてじゃなかった。
けどそれは友達として向けられている、
としか思っていなかった。
だって恭ちゃんが私を見るときも、
優しい色をした瞳だったからあまり気にしないでいた。
けど今の隆哉は恭ちゃんのように優しいだけでなく、
切なそうで、何か愛しそうな瞳を私に向けていた。