激甘Milk*Tea
「ちょ、こらこら。なんで秘美がべそかいてんのー」
よしよし、と撫でてくれる隆哉に
辛い、悲しい、という感情は消えていき
代わりにほっとする温かさを感じた。
「よしっ!隆哉様特製のミルクティー淹れてやるからな?」
ミルクティー!
「うん!飲みたいっ♪」
私は紅茶好きで、一番がミルクティー。
隆哉の淹れたミルクティーは
ベスト5に入るくらい大好きだ。
「ポット借りんぞ~」
そう言い、キッチンに向かう隆哉。
私の家によく来るから私のお気に入りのカップ、
食器類の配置、その他諸々を隆哉は知り尽くしていた。