龍太郎一味のグダグダ会議
しかし遊里の拷問がきつかったのか。

「…………けーた…」

頬を撫でながら、アリスカが小さな声で呟く。

「啓太…って名前…だったの…」

「「啓太ぁ??」」

雛菊と遊里、ニヤニヤ。

「啓太とまだ付き合い始める前にね…そういう名前付けて…一緒に寝たりしてたの…」

エージェントらしからぬ、何とも純情乙女チックなアリスカ。

『それじゃあ大事なぬいぐるみなんじゃあ…?』

小夜が心配するが。

「ううんっ、向こうから順に、啓太1号、啓太2号、啓太3号、啓太4号って名前でね、バイオリン妹ちゃんが持って帰ったのは啓太5号なの、だから一つくらい平気だよ」

部屋の隅から順番にぬいぐるみを指差しながら言うアリスカ。

「ちょっと怖いかも…」

「アリスカもストーカーチックだったのだな…」

ヒソヒソ話す七星と龍娘。

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