龍太郎一味のグダグダ会議
真意が読めぬままの雪菜の隣で、チビリチビリと酒を飲みつつ。

小岩井は語った。

愛猫と白兎の君以外は誰も知らぬ、生前の己の話。

幼少時代、最期の時、幽霊時代、死神への昇格を経て、現在まで。

穢れ子として生かされ、故郷の村を守りきれぬまま人外と刺し違え、天神の地にて生涯を終え、幽霊としてこの地で地縛霊となり、桜の王の右腕となって天神の地を守り、その最中に封じた龍をある一族に託し…。

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