龍太郎一味のグダグダ会議
ここなら一人だし。

いつも気を張っていた七星は、一気に涙腺を緩めようとして。

「おー?誰かいんのかぁ?」

聞き覚えのある声と共に屋上のドアが開いたので、慌てて瞳を拭った。

擦ったばかりの目で、振り向いて見る。

「お、七星じゃねぇか」

そこには龍太郎が立っていた。

「龍太郎先輩…」

鼻をグスグス鳴らす七星。

「何だお前っ、その格好!」

フリッフリのエプロンドレス姿を見て、龍太郎半笑い。

「こっ、これはクラスの出し物のメイド喫茶の衣装でっ、今は休憩中なんですっ!」

七星の語気が強まる。

「ぷぷっ、その発案はアレだろ?お前んとこの副担の箱だろっ?」

笑いを堪え切れないといった様子の龍太郎とは対照的に。

「……」

七星の表情は翳る。

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