龍太郎一味のグダグダ会議
「あ?」

小うるさい七星がしょぼくれている。

その事に少し拍子抜けする龍太郎。

そもそも七星と二人だけで話す機会があまりない龍太郎は、少しやり辛そうだ。

「…箱先生…どこ行っちゃったんでしょう…?」

「あー…どこ行ったんだろうな」

転落防止のフェンスに手をかけ、ボンヤリと景色を眺める龍太郎。

文化祭中の校庭は賑わっている。

校庭を埋め尽くすほどの来客数だ。

「箱先生だけじゃないです…侍先生や奥方先生、剣士君も揃って学園に来ていないっていうし…」

「アレじゃね?奥方が出産間近だっていうし、避暑地でノンビリしてんじゃね?いい機会だし家族旅行ってよ」

ゲラゲラ笑う龍太郎に。

「私は真面目な話をして…!」

強い口調で言いかけた七星。

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