龍太郎一味のグダグダ会議
その言葉を遮るように。

「っっ!」

グジャッ!と。

フェンスの一部が龍太郎の片手で握り潰された。

幾ら錆び付いてきているとはいえ、太い針金を編んで作られたフェンスを片手で。

怒りを感じているのは龍太郎も同様なのだと、七星はその時初めて悟る。

「ったく、不良だよなぁ、夕城のお屋敷の連中はよ」

決して表情から笑みは消えていない。

龍太郎はにこやかに語る。

「まぁ、俺もたまに学校サボるしよ、文句言う気はねぇぜ?何か理由があって天神学園に来ないんだろ?それぞれ何か思うとこがあるんだろうしな、別に構いやしねぇよ。休んでしっかりその理由とやらを解消すりゃいいんじゃねぇの?」

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