龍太郎一味のグダグダ会議
ミシミシと。

にこやかな表情とは裏腹に、フェンスは更に握り潰されていく。

「旦那の事だ…この機会に剣の腕も磨いてるだろうよ…まぁ旦那から見りゃあ俺はまだまだ小者だが、それでも決闘を挑んだ身だ…その決闘に応じる為に、手ぇ抜くような事ぁしねぇだろ、完膚なきまでに叩き潰せるように、鍛錬してると思う…有り難いこった、俺みたいな格下にまでそこまで骨折ってくれるんだからな…ただ…」

握り潰していた手を開く。

千切れて粉々になったフェンスの破片が、パラパラと落ちた。

「学校来ねぇ理由と、決闘に向けての鍛錬を、もし混同してるんだとしたら…我慢ならねぇな」

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