龍太郎一味のグダグダ会議
天神学園校舎。

「……」

生徒会の会議書類を手にしたまま、廊下を歩く七星の足取りは重い。

いまだ学校に顔を出さぬ箱。

騒々しいクラスを仕切るのに、担任の日本史教師だけではしんどそうだ。

何より文化祭の後は体育祭が控えている。

クラスの団結力が試されるイベント。

そんな折、一人欠けているというのは…。

小さな溜息一つ。

俯き加減の彼女の視界に。

「!」

小岩井の足元が映った。

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