龍太郎一味のグダグダ会議
天神学園校庭、その片隅。

拳を打ち込むものの、樹木に茂った木の葉は僅かばかりしか舞い落ちる事はない。

タイマントーナメントまであと僅か。

龍娘より出された『一撃で樹木の葉を全て散らせる』という課題は、いまだ成し遂げられていない。

これが出来て初めて、浸透勁を習得した事になるというのに。

顎にまで滴る汗を拭い、もう一度…。

「龍太郎さん」

「悪ィ小岩井さん、あとにしてくんねぇか」

音もなく近づいてきていた小岩井に、彼は気付いていたらしい。

振り向く事もなく、龍太郎の拳が握り締められ。

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