龍太郎一味のグダグダ会議
「一発…顔面に拳を見舞って欲しいそうです…」

その言葉に、龍太郎の動きが止まった。

「……」

興をそがれた表情を見せ、嘲笑うように溜息。

「言われなくても殴ってやるさ…試合で当たりゃあ誰だってな」

そんな事で呼び止めるなと言わんばかりに、また向き直る。

「……」

龍太郎の背中を見つめる小岩井。

「言葉足らずでしたね…」

小岩井は言い直す。

「反撃はしないように言い聞かせておくから…例えば試合の直前にでも…一発だけ…だそうです」

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