龍太郎一味のグダグダ会議
「…………」

コーヒーカップ片手に、龍娘は小岩井を観察していた。

実に平凡な男に見える小岩井。

龍太郎のように肉体の鍛錬をしているようには見えない中肉中背。

特殊な武器を持っている風でもない。

なのに只の人間とは明らかに異なる『凄味』のようなものを感じるのは何故だろう?

「小岩井…と言ったな。何か武道の経験は?」

「いえ…ありません、龍娘先生」

即答する小岩井。

「自分は何の取り柄もない用務員です…こういった雑用しか能がありませんので…」

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