龍太郎一味のグダグダ会議
「私も毒舌のチョコを、ひとつ摘まみ食いしてやったのだ…思えばあの時気づくべきだった。見た目は全然普通だったのだ…しかし口に入れて噛んだ瞬間、『グヂャッ』と生々しい音がしてな…あれはチョコレートの食感ではなかった…」

「じゃあ…例えるならどんな食感なんだ?」

恐る恐る訊ねる龍太郎に。

「例えるなら…だと…?」

龍娘は目を見開いた。

「新・食・感・だっっっ!」

手にしたコーヒーのマグカップが握り潰される!

それ程までに、彼女にとっては強烈な記憶だったらしい。

「例えようもない…あんな食材は初めて口にした…何と何を混ぜれば、あのような未知の劇薬が完成するのか…」

正規品を溶かして固め直しただけだそうですよ。

まさしくミラクル。

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