龍太郎一味のグダグダ会議
『で、でも、保険医先生やジロー先生は筋金入りの甘党だってお話ですし、チョコならそんな大惨事には…』

「甘くなかったのだ…」

小夜の疑問に、龍娘が答える。

「マリーの作ったチョコは…甘さは欠片もなかった…ビターどころの騒ぎではない…」

「じ、じゃあ…一体どんな…?」

息を呑む龍太郎の言葉に。

「…………」

龍娘は首を横に振る。

「口に入れた瞬間、舌をペンチで力いっぱい挟まれたような激痛…直後に昏倒…病院のベッドで意識を取り戻した時には、最初に言ったような複数の症状に苛まれていた…」

ちなみに教頭は、抜群の危機察知能力でチョコは口にしなかったそうです。

次々に倒れた教師陣の為に救急車を呼び、病院に搬送するよう手配したのは教頭だとか。

命の恩人、教頭に感謝。

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