龍太郎一味のグダグダ会議
油断してると大晦日
2011年12月31日。

天神学園寮、アリスカの部屋。

「ふぅー…」

バスルームから出てきたアリスカは、体に一枚タオルを巻いただけの姿で、蒼い髪を拭きながら。

「ちゃんとあったまったあ?」

「ひゃぁぁあぁあぁっ!」

部屋でまったりテレビを見ていた雛菊、龍娘、小夜の三人に悲鳴を上げた。

「なななな、何してるの三人とも!」

「何って」

雛菊がテーブルの上の、まだ湯気の上がる蕎麦を指差す。

「蕎麦を一緒に食べようと思って」

「何で蕎麦っ?」

「知らないのアリスカちん?日本では『年越し蕎麦』っていってね、大晦日の夜には蕎麦を食べるっていう…」

「わざわざ私の部屋で食べるなぁっ!」

「何よぉ、海老天に甘辛く煮たお肉も入った豪華版なのにぃ」

雛菊膨れっ面。

不法侵入しておいて何様だ。

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