龍太郎一味のグダグダ会議
まるで全く別の肉体に、龍太郎の精神だけが入り込んでいるようだ。

そんな錯覚さえ覚え。

「あのっ!」

疑問を解消すべく、月は声を上げていた。

「あん?」

中庭。

振り向く気配が伝わってきた。

「そこにいるのは…丹下君…ですか?」

とてもレアな、確信を持ちかねる月の疑問形の呼びかけ。

「……俺じゃなかったら誰だってんだよ、生徒会長」

呼びかけられた当人…龍太郎は怪訝な顔をした。

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